この記事でわかること
・12星座占いはなぜ「当たってない」と思われるのか
・12星座占いの詳しい版「西洋占星術」はどんなものか
12星座占いが好きでよく読むけど、当たっていないような気がする。同じ星座の友達と性格がまったく違うし…
「12星座占いが当たっていない」と感じるのは、「太陽星座」だけを用いているのが大きな理由の一つです。
一方で西洋占星術は、太陽を含めた10個の天体を使います。
そうなんですね!
「12星座占い」と「西洋占星術」が違っているのは、何となく分かりますが、はっきりした違いが分かりません。
占星術師の「千草」と申します。
よろしければ、
「12星座占いがなぜ当たっていないと思われるのか?」
そして、
「西洋占星術はどんなものか?」
についてお伝えしましょうか。
お願いします!
12星座占いはなぜ当たらないのか
12星座占いは、元々アメリカのメディアから生まれたものです。シンプルでとてもわかりやすいこともあって、人気を博していきました。「エンタメ」の一つの分野といってもよいでしょう。
12星座占いは、太陽星座のみを使います。「太陽」は大きな意味がありますが、これだけであらゆることを語ることはできません。太陽星座占いの(当たる)精度は、3割程度と考えるべきでしょう。
一方で、西洋占星術は、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の10個の天体とそれぞれの「サイン」「アスペクト」「ハウス」で、複合的にみていきます。
皆さんは、ご自分の太陽星座はご存知ですよね。生年月日が分かれば、太陽星座はすぐに調べ慣れます。
西洋占星術は、ホロスコープというチャートを使います。ホロスコープを作成するには次の3つの情報が必要です。
- 生年月日
- 出生時間(分からない場合は簡易的な方法あり)
- 出生場所
同じ日に生まれても、出生時間や出生場所が違うと、その人の資質や才能、運勢が大きく違ってきます。
12星座占いが当たらない例
12星座占いは人によって、
「当たっている」
「当たっていない」
と感じ方が違います。
たとえば下記のような例です。
AさんとBさんは、共に牡羊座です。
Aさん:牡羊座「太陽・月」
太陽と月が牡羊座なので、「思ったら即行動」が色濃く出ます。月牡羊座は、移り気で衝動的な部分がちょいちょい出てきます。
牡羊座濃度が高いので、12星座占いは結構当たっていると感じそうです。
Bさん:牡羊座「太陽」・牡羊座「月」
牡羊座の「チャレンジャー」気質に、牡牛座の「慎重さ」と「継続力」が加わります。月牡牛座は、内面の穏やかさ、頑固さがあります。
牡羊座について書かれてるものを読んでもしっくりこなかったり、占いが当たっていないと思うこともありそうです。
太陽が同じ牡羊座であっても、月、水星、金星、火星の個人天体(地球に近い天体で、個人的な資質特徴に影響を与える)のサインによって、牡羊座の純度が変わってきます。
西洋占星術の歴史概略
西洋占星術は、古代バビロニアの天体観測が起源とされ、(諸説あり)紀元前2000年頃に発祥したといわれています。
当時は、天体の運行が地上にどのような影響を与えているのかを観ることによって、国家の行く末を判断する基準の一つとしていました。
具体的には、日蝕、月蝕、客星、惑星の留など天変を観測し、地上で起こるイベントを予測していました。
その後、バビロニアで生まれた占星術は、ギリシャに伝わり、個人の人生を占う現在の西洋占星術の体系を確立していきます。
西洋占星術の仕組み
下記は天球図です。天球とは、地球を中心として、惑星や恒星が周回する軌道が描く円のことです。現代では地動説ということが分かっていますが、占星術では、地上にいる私たちを中心に宇宙を見ています。地球の周りを天体が回転するという、天動説に基づいた考え方になっています。
「星座」と「サイン」の違いは、分かりにくい
「サイン」は、赤道を延長した「天の赤道」と「黄道」の交差した場所を起点に、黄道の円を30度づつ十二に区切った、黄道上の区画分けになります。
西洋占星術は、牡羊座、牡牛座、双子座…と呼ばれる12のサインがあります。これらは12のサインであって、12星座ではありません。
12サインを、実際に夜空に浮かぶ十二の星座が見える位置と思っている方が多くいらっしゃいます。実際には12サインは、地球と太陽の関係で作られた区分けなので、太陽系外にある星座とは関係はありません。
次回は、西洋占星術のホロスコープを読む上で欠かせない「二区分」「三区分」「四元素(エレメント)」についてお伝えしますね。