仕事とお金の占星術師・ちぐさです。
今回は「アスペクト」についてです。前回は12ハウスについてお伝えしました。今回は、天体どうしの関係の話です。
アスペクトがわかると、天体がどう連動して働くのかが見えてきます。
この記事でわかること
・アスペクトとは何か
・主な6つのアスペクトの角度と特徴
・エレメント・三区分・二区分から、アスペクトの性質を読み取る方法
アスペクトで、つまずく人が多い
西洋占星術の勉強で、アスペクトは最初の壁になりやすい分野です。組み合わせが多いので、暗記に頼ろうとすると覚えきれず、読み進められなくなってしまいます。
アスペクトを身につける近道は、サイン、エレメント、三区分、二区分の関係を理解することです。
天体は、登場人物
サインは、登場人物の性格
ハウスは、登場人物が活躍する場所
アスペクトは、登場人物どうしの関係
これらが組み合わさって、ホロスコープは一つの物語になります。
アスペクトとは
アスペクトは、天体と天体がつくる角度のことです。角度ごとに固有の意味があり、天体どうしが協力し合うのか、ぶつかり合うのかを表します。
アスペクトがあると、天体は単独ではなく、ほかの天体と連動して働きます。ホロスコープの動きを読むうえで、欠かせない要素です。
この記事では、主なアスペクトを6つ紹介します。
記事に出てくる用語の説明
この記事に出てくる、用語の簡単な説明です。
オーブ
オーブとは、アスペクトが成立する角度の幅のことです。たとえば90度のアスペクトなら、ぴったり90度でなくても、数度のずれまでは有効です。正確な角度に近いほど、強く働きます。
オーブの取り方は、流派や占星術師によって異なります。ここでは、一般的に使われている数値を紹介しています。
感受点
感受点とは、天体に加えて、ホロスコープ上の重要なポイントをまとめた呼び方です。この記事では「天体」と置き換えて読んでいただいて大丈夫です。
ソフトアスペクト
ソフトアスペクト(イージーアスペクト)は、天体どうしが協力しやすい角度です。
・二区分(関心の方向性)が同じ
・三区分(活動の方向性)が異なる
ぶつからずに、力を合わせられます。
穏やかで、物事がスムーズに進むのが特徴です。一方で、刺激が少ないぶん、大きな変化は起きにくい面もあります。
ハードアスペクト
ハードアスペクトは、天体どうしがぶつかり合ったり、かみ合わなかったりする角度です。
・スクエア:三区分(活動の方向性)は同じで、エレメントと二区分が異なる
・インコンジャンクト:共通点がひとつもない
占星術のテキストでは「凶」と書かれることもありますが、必ずしも悪いものではありません。楽ではありませんが、変化を起こしたり、壁を越えたりするには欠かせない角度です。
中立のアスペクト
コンジャンクションとオポジションは、次の共通点があります。
・二区分(関心の方向性)が同じ
・三区分(活動の方向性)が同じ
協力するかぶつかり合うかは、組み合わせる天体によって変わります。この記事では、どちらにも分類しない「中立」として扱います。
主な6つのアスペクト
この記事では、基本となる5つのメジャーアスペクトに、近年重視されているインコンジャンクトを加えて紹介します。
【コンジャンクション】同じ場所で重なる
名称:コンジャンクション
度数:0度
オーブ:太陽、月8度/それ以外は6度
作用:中立(組み合わせる天体による)
コンジャンクションは、2つの天体がほぼ同じ位置で重なる角度です。アスペクトの中で、最も強く働きます。
2つの天体の力が同時に強く出るので、どちらの働きなのか区別しにくく、使いこなすのが難しい面があります。組み合わせる天体によって、協力的にも、ぶつかり合う関係にもなります。

人間関係にたとえると、根本にあるものが同じ相手です。一致しているからこそ、期待が大きくなり、わずかな違いが気になります。
【オポジション】互いの違いがはっきり
名称:オポジション
度数:180度
オーブ:太陽、月8度/それ以外は6度
作用:中立
2つの天体が180度で向かい合う関係です。正反対の位置から引っ張り合うので、相手を通して自分を意識しやすくなります。
出生図にオポジションが強く出ている人は、周りに埋もれず、自分を前面に押し出す力が強い傾向があります。
例えば、ちょっと勉強しただけなのに、人に教える立場になろうとします。

お互いの違いがはっきりしている組み合わせです。違いがわかれば、役割分担ができ、補い合うことができます。三区分(活動の方向性)が同じなので、行動のしかたは似ています。
古典の占星術では、ハードアスペクトとされてきました。正反対の位置から引っ張り合うので、緊張感はあります。一方で、バランスを取る力が育つので、持っていると心強いアスペクトでもあります。
【トライン】価値観が同じで、なじみやすい
名称:トライン
度数:120度
オーブ:太陽、月は8度/それ以外は6度
作用:ソフトアスペクト
2つの天体が120度の角度にあります。同じエレメントどうしなので、衝突が起きにくく、スムーズに力を発揮できます。
従来の占星術では、最も「吉」とされるアスペクトです。
ただ、物事が自然と回るぶん、「なんとかなる」「誰かが助けてくれる」と考えて、自分から動かないこともあります。大きな変化を起こすことには、向いていません。

人間関係にたとえると、価値観が一致しているので、一緒にいて自然体でいられる相手です。一方で、居心地がよいぶん慣れやすく、新鮮味を失いやすくなります。
【スクエア】価値観は違うが、行動のしかたは同じ
名称:スクエア
度数:90度
オーブ:太陽、月は8度/それ以外は6度
作用:ハードアスペクト
2つの天体が90度の角度にあります。性質がなじまないサインどうしの結びつきなので、安心感は損なわれますが、新しい展開が始まります。
スクエアの特徴は、今までのやり方が一度崩れ、それを立て直す中で、一段上へ進むことです。
エレメントの組み合わせは、火×地、火×水、風×地、風×水です。

エレメントが異なるので、「好み」や「価値観」の違いが際立ちます。一方で、三区分(活動の方向性)が同じなので、ライバル関係になりやすいです。
【セクスタイル】創意工夫で発展できる
名称:セクスタイル
度数:60度
オーブ:太陽、月6度/それ以外は4度
作用:ソフトアスペクト
2つの天体が60度の角度にあります。セクスタイルは、親和的な関係性です。工夫する能力を高め、応用力を発揮します。
トラインほど自然には働かないため、意識して使うほど伸びるアスペクトです。
エレメントの組み合わせは、火✖️風、地✖️水です。

親和的なエレメントの関係性は、互いの違いを認めて、補うことができます。違いゆえにぶつかることはありません。
【インコンジャンクト】共通点がない
名称:インコンジャンクト/クインカンクス
度数:150度
オーブ:3度
作用:ハードアスペクト
2つの天体が150度の角度にあります。近年重視されているアスペクトです。150度は、二区分(関心の方向性)、三区分(活動の方向性)、エレメントがすべて異なります。
性質がまったく違うので、2つの天体を同時に活かすのが難しく、調整に時間がかかります。片方を優先すると、もう片方がおろそかになりがちです。

インコンジャンクトの関係をたとえるなら、「山」と「海」、「空」と「陸」。共通点がひとつもないので、接点が見つからず、話がかみ合いません。
ただ、まったく違う2つを同時に扱うことで、状況に合わせて切り替える力が育ちます。異なる分野を組み合わせて、新しい形をつくることにも向いています。
まとめ
・ アスペクトは、天体どうしがつくる角度。天体がどう連動するかを表す
・ソフトは協力しやすく、ハードは変化を生む。コンジャンクションとオポジションは天体しだい
・ エレメント・三区分・二区分の共通点から、アスペクトの性質を読み取れる
西洋占星術の基本シリーズは、今回で一区切りです。
ホロスコープを自分で読めるようになりたい方は、個人レッスンで、ご自身の出生図を使って一緒に読んでいきましょう!



