【チャート読みの一番最初】第1ハウスの支配星が入るハウスをチェック!

ホロスコープは、どこから読んでいきますか?
わたしは「かたち(型)」を見て、全体を把握してから、第1ハウスの支配星(アセンダント)がどのハウスにあるかをチェックします。

カスプのサインの支配星がどのハウスに入るかを見ることにより、ハウス間の流れつながりが分かり、物事の変遷や環境の変化を読み取ることができます。

もくじ

支配星とは

ホロスコープ上の12サイン(星座)には、それぞれのサインを守る役割を担った「支配星」と呼ばれる天体があります。各天体に一番似合うサインがあるのです。

12サインには、支配星として特定の天体が割り当てられています。

「蠍座」「水瓶座」「魚座」の支配星は、トランスサタ二アンである、天王星(水瓶座)、海王星(魚座)、冥王星(蠍座)が支配星です。これらは近代に発見された天体なので、発見前は、古くからある天体が支配星になります。この古くからある支配星を「副支配星」あるいは「第二支配星」と呼びます。

各サインの「支配星」と「副支配星」

下記の表は、各サインの「支配星」と「副支配星」です。

牡羊座は火星が支配星です。火星が牡羊座にあると、天体のパワーが強くなるので、意識や欲求も強くなるといわれます。

第1ハウスの支配星を見ることで、何がわかるのか?

アセンダントは、出生時の東の地平線であり、人が生まれた瞬間を示しています。

第1ハウスは「生命」のハウスです。このハウスは肉体が現れるので「外見」や「外見的な人格」を示しています。また「外の世界に自分を示す売り込み方」でもあります。

アセンダントの支配星があるハウスは、その人が本当に居たい場所でもあります。

「第1ハウス」の支配星があるハウスを見てみよう

では、第1ハウスの支配星をチェックして、自分がどんな場所で輝けるかを見てみましょう!

第1ハウスの支配星が第1ハウスにある:ワタシが主役!

アセンダントのルーラーが第1ハウスにある人は、自分の夢、目標、願望を叶えることが最も重要です。
人生という舞台では、自分が主役でなければならないし、他力本願はあり得ません。自己完結型で、自分が一番でありたいと強く願います。

周囲に自分がどう見えるのかを気にするので、見栄えを重視します。

支配星の配置がよければ、競争心を強く発揮し、リーダーシップに恵まれます。支配星の配置が悪ければ、わがままであったり、自分が一番ではないと気がすまないオレオレ的な態度に現れます。

第1ハウスの支配星が第2ハウスにある:お金が大好きな経済主義者

アセンダントのルーラーが第2ハウスにある人は、自分の資質を生かしてお金を稼ごうとします。

物を所有したり、豊かな生活を目指すことが、人生における大きなテーマの一つです。世の中のお金の動きを意識して、経済面を重視した生活を送る傾向があります。

支配星の配置がよければ、お金の流れはスムースになり、稼ぐ能力も高くなります。支配星の配置が悪ければ、経済的困難に見舞われる可能性が高まります。

第1ハウスの支配星が第3ハウスにある:物知りトラベラー

アセンダントのルーラーが第3ハウスにある人は、好奇心旺盛で、何でも知ってるクイズ王のような人です。

自分の考えを周囲の人に伝えながら、知的な交流を楽しみます。常に勉強をしている人も多いです。変化の中でこそ生き生きするので、同じことを繰り返していると元気がなくなります。

支配星の配置がよければ、人前で話しをたり、書くことを通じて才能を発揮していきます。支配星の配置が悪ければ、勉強の遅れがあったり、兄弟姉妹の関係性で難しいところが生じるかもしれません。

第1ハウスの支配星が第4ハウスにある:家族・仲間思いな愛情ダダ漏れの人

アセンダントのルーラーが第4ハウスにある人は、家族や親密な仲間との関わりが人生の中心になります。

家や不動産に対してこだわりが強く、自分の城をつくりあげます。

支配星の配置がよければ、大切な人たちと愛情に満ちた関係性が期待できます。支配星の配置が悪ければ、身内や仲間を身贔屓して、他人には排他的になる傾向があります。

第1ハウスの支配星が第5ハウスにある:粋なあそび人

アセンダントのルーラーが第5ハウスにある人は、人生において「創造性」を発揮させます。その分野は、恋愛、スポーツ、遊び、投資、創作活動、子どもたちとの関わりです。

支配星の配置がよければ、広義の意味で「あそび」を人生の喜びとします。支配星の配置が悪ければ、強すぎる冒険心のため、マイナス方向の限界を突破するかもしれません。

第1ハウスの支配星が第6ハウスにある:健康オタクの働き者

アセンダントのルーラーが第6ハウスにある人は、働くことに喜びを見出します。職場や地域社会で、何らかの役割を引き受けます。

支配星の配置がよければ、自己管理を容易にできるので健康を保ちながら、労働を行なっていけます。支配星の配置が悪ければ、労働が苦痛になったり、健康問題に真剣に取り組む必要が生じるかもしれません。

第1ハウスの支配星が第7ハウスにある:優柔不断な社交家

アセンダントのルーラーが第7ハウスにある人は社交性があり、対人関係を重視します。豊かな対人関係を築いていきますが、周囲の評判がとても気になります。

支配星の配置がよければ、社交性を発揮して多くの人から好かれます。支配星の配置が悪ければ、相手を自分の思い通りにしようとして、トラブルを起こすことがあります。

第1ハウスの支配星が第8ハウスにある:裏世界のカリスマ

アセンダントのルーラーが第8ハウスにある人は、人の深層心理に触れ、深い関係性築きます。関わる相手の金銭管理をすることもあります。

支配星の配置がよければ、恋愛で磁石のように相手を魅了したり、カリスマ性を発揮して周囲に大きな影響を及ぼします。支配星の配置が悪ければ、関わった相手の裏の部分に踏み込み過ぎて、深刻な状況になるかもしれません。

第1ハウスの支配星が第9ハウスにある:冒険家であり哲学者

アセンダントのルーラーが第9ハウスにある人は、さまざまな冒険的な経験を通じて、考察を深めます。読書や遠くへの旅行をすると、生き生きとしてきます。

支配星の配置がよければ、楽観的な前向きさで夢を実現可能にします。支配星の配置が悪ければ、自分探しの旅に出ると、すぐには帰ってこれないかもしれません。

第1ハウスの支配星が第10ハウスにある:野心家の仕事人間

アセンダントのルーラーが第10ハウスにある人は、どんなかたちでも「任される人」になります。

支配星の配置がよければ、社会的ポジションを得て、周囲から評価されるでしょう。支配星の配置が悪ければ、野心の大きさゆえに、スキャンダルを起こしたり、仕事に傾きすぎて、プライベートがなくなるかもしれません。

第1ハウスの支配星が第11ハウスにある:コミュニティ活動に熱心な理想主義者

アセンダントのルーラーが第11ハウスにある人は、理想を同じくする人たちとコミュニティをつくり、活動するような人生を目指します。

友人関係との関わりの中で、喜びを見い出し、本当にやりたいことが見えてきます。

支配星の配置がよければ、向上心の高さから、未来的な活動の中心的な存在になったりします。支配星の配置が悪ければ、向こうみずさが強く出て、必要以上のリスクにさらされるかもしれません。

第1ハウスの支配星が第12ハウスにある:舞台裏の専門家

第1ハウスの支配星が第12ハウスにある人は、舞台裏で指揮をすることに長けているので、公的な分野の専門家、心理学、著者、研究職の適性があります。

支配星の配置がよければ、仲間との交流を楽しみつつ、独りでいるよさを最大限に享受することができます。支配星の配置が悪ければ、一度引きこもると、現実世界に戻ることが難しくなるかもしれません。

【実例:作家・教育界でも活躍しているあの人】第1ハウスの支配星が第10ハウスにある

実際にイメージが湧かないかもしれないので、実例を出してみます。

この方は皆さんがご存知の女性です。チャートを少し読んでみますね。

第1ハウスの支配星・水星は、第10ハウスにあるので、知的能力を活かした仕事に適性があります。著述業はピッタリです。MC近くの月も、作家に多くみられるものです。(フランスの統計学者ゴークラン理論より)
複数の分野の違う仕事を、掛け持ちすることができます。

アセンダントに木星が乗っています。(ライジングスター)
ライジングスター木星の人は、楽天的でアバウトなところがあり、小さな事にあまりこだわらない性格です。太りやすい傾向もあります。

こちらのチャートの持ち主は、小説家、エッセイストであり、日本大学の理事長の林真理子さんです。

出生時間が大事です

アセンダントをはじめとする感受点(MC、IC、ディセンダント等)、ハウスは出生時間が必要です。一番よいのは母子手帳で確認をすことになりますが、皆さん出生時間はご存知ですか。

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